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今後の経済・金融展望

 野村證券のセミナー「今後の経済・金融展望」に行ってきました。講師は同社マーケット・エコノミストの美和卓さん。かなり日本市場に対してポジティブな見方をしているという印象が残りました。

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 まず、アメリカのイエレンFRB議長の会見が日本時間の19日未明ありました。アメリカの経済は1-3月期の落ち込みが季節的要因であったことが明らかになり、雇用状況も堅調に推移しており、QE3の縮小は順当に行われ、10月に終了するのが見えてきました。  その一方で、インフレ率がFOMCの目安となる2%を下回っており、また、失業率も堅調とはいえ、FOMCの目安の5%台半ばに比べると1%程度上回っています。FOMCは失業率が目標に達するまでには2年以上かかるとしており、インフレ率が低い限りは長期金利も上がりにくく、美馬さんの見立てでは、来年の後半以降、場合によっては2016年にずれこむとのことでした。したがって、QE3が終わっても、長期金利がすぐに上がるとは考えにくく、それが米国株の上昇につながっているとの見方でした。

 また、欧州は各国の実質GDPは昨年底打ちしたと見られ、緩やかな景気回復が続いています。とはいえ、失業率は高止まりしているほか、ギリシャなどでは緊縮財政の影響でインフレ率がマイナスになっており、ECBも金融緩和を続けざるをえません。こうしたことから、欧州株も堅調に推移するのではないでしょうか。

 さて、日本ですが、欧米に比べて年初から株価は出遅れていました。美馬さんはこの要因を三つ挙げました。まず第一は消費増税の影響が心配されたことです。しかし、各種指標をみても、消費増税の影響は少なそうで、特に1-3月期に企業の設備投資が大きかったことや、賃金が上昇していることなどから現段階では消費増税は乗り切れそうな感触です。

 第二の要因は日銀の追加緩和があるかということでした。黒田日銀総裁は物価上昇率に自信があるとの発言をして、市場の期待を袖にし続けています。しかし、今年から始まった日銀短観の企業物価見通しでは、5年後の販売価格見通しは+2.1%に過ぎません。つまり、年率0.4%程度しか物価上昇しないと企業はみているわけです。さらに、大企業製造業にいたっては、5年後の価格見通しをマイナスとしています。したがってデフレ脱却が黒田総裁の思惑通りうまくいくかは微妙なところで、インフレ率が上がる見通しがなければ追加緩和を行う可能性は十分にあります。そうなると、アメリカのQE3は終わっているわけですから、円安→株高というパターンにつながることが十分考えられます。

 三番目の要因は中国経済のクラッシュでした。これについても、緩やかな減速ですみそうです。そもそも中国は国内の所得格差が問題となっており、経済がクラッシュすれば共産党体制そのものも揺るぎかねません。それを阻止するために、中国政府は大幅な財政支出をするでしょうが、実は中国政府の財政は先進国よりはるかに健全で、政府債務残高はGDPの21%しかありません。日本は論外としても、アメリカ106%、ドイツですら80%あるのに比べると、中国の財政余力はあるといえるでしょう。

 日本の株高を押さえていた3つの要因がいずれもクリアできれば、株価が跳ね上がることも大いに期待されます。僕自身は、イラク問題はじめ、不透明な要因が多いので、そんなに楽観はしていないのですが、専門家がこのような分析をしているのは心強いですね。まあ、あくまで投資は自己責任でお願いします。

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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