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【投資本47】マイケル・ルイス著 世紀の空売り

 貧しい人たちに住宅ローンを貸し付けるサブプライムローン。世界金融危機の原因にもなり、今では、何であんな無謀なことが行われたのか不思議でしょうがないですが、サブプライムローン絶頂期には、世界中の人が儲かる資産だとしてデリバティブ取引にまい進していました。本書は、サブプライムローンのおかしさを見抜いて大儲けしたわずかな人たちを描いたノンフィクション。とにかく面白く、ページをめくる手も惜しいほど。

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 著者のマイケル・ルイス(マネーボールなどでおなじみ)は、大学卒業後、ウォール街のソロモン・ブラザーズで働いた経験があり、金融の裏事情に知悉しています。サブプライムローンがはじけたあと、空売りで大儲けしたごくわずかのトレーダーを見つけて綿密に調査するとともに、なぜ、サブプライムローンのような馬鹿げた商品が世界で取引されたのか、ウォール街の大物たちを痛烈に批判しています。

 取り上げられたのは、わずか3つの小さなファンドの物語。しかも、医師だけどネット掲示板で話題を呼んだ男とか、アマチュア投資家で、ファンドを立ち上げたものの、大手企業からだれにも相手にされなかった男など、ウォール街とはまったく無縁な男たちばかり。しかも、性格的にもアスペルガーで隻眼など、いわゆるまっとうな社会生活は送れなそうな男だったりする。

 そんな彼らだからこそ、「王様は裸だ」ではないけれど、サブプライムローンのおかしさを見つけ出せたというのが面白い。何千万ドルの収入をもらっていた大手金融機関の幹部はだれも気づかなかったわけだから。もっとも、気づかなくて会社どころか、世界中に大損害を与えた彼らが、しっかりと個人的な収入を得ているのは腹立たしいけど。

 そして、ドキドキするのは、サブプライムローンがおかしいと空売りをしかけても、バブルがいつはじけるかわからないということ。空売りは理論上は踏み上げられたら青天井だから、恐ろしいわけで、このあたりのハラハラはサスペンスとしても十分面白い。実際に映画化も決まったというニュースがこの4月に流れました。マイケル・ルイスは超高速取引を描いた新作を出すそうですが、こちらも早く日本語版にならないかな。

 内容    ★★★★★

 読みやすさ ★★★★

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Author:夢見る父さん
40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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