シラー教授の指数は間違い?

 昨年のノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー、イエール大教授。ITバブル崩壊をあてた「根拠なき熱狂」で知られ、不動産価格の指数である「S&Pケース・シラー住宅価格指数」も創設しているほか、シラーPER(ケープ・レシオ)という、バブルを見分けやすい指標も算出しています。私も、来日講演を聴きに行きました

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 シラー教授は、連日、史上最高値を更新するアメリカ市場の現状について、シラーPERは現在26.3倍に上っており、長期平均の16倍に戻るには、40%も下落しなければならない、としています。すなわち、現在のアメリカ市場はバブルであると。

 それに真っ向から異論をたたきつけたのがロイターの名物コラムニスト、アナトール・カレツキー氏です。シラーPERは過去10年の平均を元に算出されます。しかし、カレツキー氏は、会計処理方式、税制の変更や金利、社会構造が違うのに10年でまとめるのは無理があると批判しています。実際、過去25年のうちの97%の期間で、シラーPERは過大評価のシグナルを示しており、もしこの指標にしたがっていれば投資家は大損したそうです。

 シラー氏が正しいのか、カレツキー氏が正しいのか、私にはわかりません。しかし、例えばノーベル物理学賞受賞者の学説を、大手メディアが、これは間違っているとバッサリ切るのは、まずありえないでしょう。ある場合は、小保方さんのときのように、まず専門家が疑問を呈して、そのあとに、素人であるメディアが問題を取り上げるわけです。けれども、経済学では、どんな経済学者でも間違っても不思議ではない雰囲気があります。かつて、ノーベル経済学賞を受賞したマイロン・ショールズ氏とロバート・マートン氏が取締役になったファンドLTCMは、破綻してしまいました

 経済学は自然科学と違って絶対の真理はないということなのかもしれません。また、ノーベル経済学賞の受賞者ですら間違えるのですから、そのへんにいる経済評論家や経済学者の意見がいかにあてにならないか、ということの証拠なのかも。

 ちなみに、このシラー指数をもとにしたファンドが3月、日本で売り出されて、この新光シラー・ケープ米欧株式戦略ファンドは当初設定額が347億円、発売から2ヶ月で純資産573億円にも上りました。このファンドを買っている人は、シラー指数が役に立たないと、マスコミで批判されていることをしっているのでしょうかね。もちろん、シラー氏が正しい可能性もありますので、シラーさんを信じてファンドを買ったというなら分かりますが、何も知らないで販売会社のお勧めのまま買ったというのならば、なんだかなあ、という気がします。

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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