FC2ブログ

野村證券・木下氏「消費税は乗り越えられる」

 野村證券のセミナー「内外経済・金融の最新動向」に行ってきました。講師は野村證券チーフエコノミストの木下智夫さん。消費増税反対派からは「GDP予想をまったく外した」「戦犯」などと批判される注目人物。今回は「消費増税を乗り越える日本経済」がサブタイトルであり、どんな話か注目していました。



 参加しました。下のボタンを励みのために押して頂ければ幸いです。



にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ

金融・投資 ブログランキングへ

 最初に海外の動向を簡単に説明。アメリカは10月にQE3を終了し、来年6月ごろに金利を上げる見込み。先週のジャクソンホールの会合で、イエレンFRB議長はタカ派の主張をうまく取り込みながら講演したと評価しています。このため、アメリカなど先進国主導で景気は拡大すると予想しています。新興国も堅調で、世界のGDPに占める割合は10年前の20%から今や40%を超えるまでに。アメリカが利上げしても、新興国も構造改革が進んでおり、それほど混乱せずに安定成長が期待されます。また、アジアからの輸出も増えており、中国が足元でシャドウバンキングの融資が増えているという懸念はあるものも、アジア経済も問題なさそうです。



 最大のリスクはウクライナで、もし戦争になれば、ヨーロッパ経済を直撃します。ただし、ECBはまだ量的緩和という最後の手段が残っています。



 さて、日本経済ですが、4-6月期のGDPは年率換算でマイナス6.8%と大きく落ち込みました。木下さんは「事実は事実として受け止める」と述べました。木下さんは年初には、マイナス1.4%と予想したのが、数値が出る直前になりマイナス7.1%と大きく下方修正しています。



 しかし、木下さんによると、基調的には順調で、7-9月期はリバウンドが見込め5.9%と大幅なプラスになりそう。4-6月期は耐久財だけでなく、衣服などの半耐久財や日用品などの非耐久財が大きく落ち込みましたが、これらは比較的早くリバウンドできそう。また、寄与度の大きいサービス消費は6月にはプラスに転じています。



 一方、機械生産、受注も8月は大きく上昇。人手不足の影響もあり、これまで設備投資が遅れていた非製造業なども設備投資を行うため、こうしたことから7-9月期は6%のプラスが見込めます。



 そもそも、日本の財政状況は厳しく、増税しないと海外からの信頼が下がり、海外投資家が売りを浴びせそう。7-9月期の成長率が3%を超えれば、余裕で増税できます。地方の景気を回復するため、公共投資で対応することも考えられます。ただし、ウクライナが戦争になるなど、想定外のことがおき、成長率がマイナスか、ごくわずかのプラスの場合はさすがに延期せざるをえないとのこと。また、軽減税率については、システムを構築するのが大変なため、導入されても1年遅れになりそう。



 こうして、消費税を乗り越えた日本経済。アベノミクス第三の矢の構造改革もGPIF改革や労働市場の改革は評価されています。こうしたことから、この先も堅調に推移しそうですが、もし、インフレ率が上がらなかった場合は来年4月ごろ、日銀の追加緩和があるのではとの見立てでした。



 これは僕の感想なのですが、半耐久財や非耐久財も、消費増税で実質所得がマイナスになっているので、そんなにすぐ戻らないのでは。百貨店などの売り上げも戻っていません。また、サービス消費については、実は前回消費増税時もジグザグになっており、97年7月にプラスで8月にマイナス、9月はプラスといった感じになっています。これは、夏休みとか天候の影響が大きいので、今年のような台風直撃の年に、素直にサービス消費が戻るかも、まだクエスチョン。ちょっと実際の数字をみないとわからないですね。



 また、「海外がー」という声も消費増税賛成論者からはききますが、例えばファイナンシャル・タイムズは「追加の消費税引き上げがまだ正当化できるのかどうか判断しなければならない。家計の負担を軽くした方が賢明かもしれない」と書いています。 ウォールストリートジャーナルも「疑問を呈するのに早すぎることはない。家計調査の実質消費支出への調整は1997年(の前回増税)時よりもずっと深い」と書いています。2大経済紙が、疑問を出し始めているのに「海外がー」といって増税を進めるのやりかたも、ちょっと疑問です。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

夢見る父さん

Author:夢見る父さん
40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

最新記事
リンク
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR