エヴァQへの不満を投資ブログらしく書く(長文)

 先週日曜日のエントリーの最後に、エヴァQがつまらなかったとちらりと書きましたが、やはりもっと詳しく書きたくなりました。もっとも、このブログは投資ブログなので、むりくり投資ネタにひっかけようと思います。

 さて、私は以前、映画絡みの仕事をしていたこともあり、年間200本ほど新作映画を試写や映画館で見ていました。だから、映画を見ている本数では、人語に落ちないつもりです。そのなかで、1997年公開の「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」(EOE)はトップクラスの評価を今なお持っています。


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 1995年~96年にテレビ東京系のアニメとして放映された同作は、これまでにない緻密な映像と謎めいたストーリー、魅力的な登場人物などで爆発的な人気を呼びました。そしてラスト2話でこれまでの話をひっくり返してしまい、賛否両論大きな反響に。映画化もフィルムが間に合わず、急遽2部作になるというなどハプニングが続出。それやこれやでEOE公開は大きな社会現象になりました。

 アニメファンにとどまらず、若手知識人が熱っぽくEOEのことを語り、週刊新潮、サンデー毎日といったアニメなど取り上げたことのないオヤジ雑誌ですら特集を組むほど。私の尊敬している某ニュース雑誌の編集長が、カラオケで若者がエヴァの主題歌を歌ったとき、「この作品は本当にすごいよね」とつぶやいたのが印象的でした。実写映画で日本記録を持っている「踊る大捜査線」をはじめ、多くのドラマ、映画に影響を与えました。

 ヒットする要素はいくつかあったでしょうが、個人的には作り手たちの熱演が時代の風にマッチして、だれも想定しなかった化学反応を生んだと思っています。主人公が14歳の少年少女ということで、当時あった神戸連続児童殺傷事件の犯人が14歳など、14歳というのが一種のシンボルになっていたこと。

 投資的にいえば当時、バブル崩壊の不景気がいつまで続きそうな雰囲気になり、山一證券や北海道拓殖銀行の破綻という衝撃的な事件が発生しました。絶対安寧のはずの秩序がいとも簡単に崩れてしまったこと。そうした閉塞感が日本社会を覆いはじめていたなか、弱くて傷つきやすい人間と、もろくて壊れやすい社会の関係というものをEOEはしっかりえがいていたと思います。EOEほど社会に反響があったアニメというのは、空前絶後ではないでしょうか。観客動員数では宮崎アニメ(今回の劇場公開ではエヴァの庵野秀明監督がスタジオジブリと組んだミニフィルムが併映されています)が圧倒的ですが、宮崎アニメの内容をめぐって、受け手が議論百出したということはないと思っています。

 さて、その後エヴァはゲームやパチスロなどで人気を呼び、07年から4部作でリビルド(再構築=新劇場版)されています。今回公開されたQはその3作目。新劇場版は、ヒットを狙おうという作り手の意図を妙に感じてしまいます。良いものを作ろうではなくて、売れるものを作ろうというもの。新劇から登場するマリという登場人物などは巨乳でメガネという萌えやすいキャラに設定されていますし、ファンが食いつきそうな小ネタも散りばめてるし、Qは予告編からしてピアノ連弾アニメかと突っ込みたくなるほど。だから、観客動員数は公開初週、2週目ともトップでしたが、EOEのような社会現象は生んでいません。

 Qもそうだろうなとハードルを下げていましたが、予想通りでした。謎ばかりを広げて、説明もなし。不親切さは旧劇もそうでしたが、向こうは想像する余地を楽しめました。今回はただ、派手な映像と聞き取りづらいセリフの洪水をオートメーション的に流されるだけ。4作目ではじめて効果が出る作り方なのかもしれませんが、新劇は、1作目が上映される前の予告編が一番ワクワク、ドキドキして楽しみで、自分の中では落ちる一方です。

 要するにヒットしようと狙いすぎて、今という時代を切り取れていないと思います。それとともに、今という時代が、ネットの浸透であまりにも細分化されてしまった影響も大きいかも。アニメクラスタに対する色眼鏡というのは、無関心という衣をまとって、外部から冷ややかに見られるようになったのではないでしょうか。

 さて、ここでまた無理くり投資話ですが、インデックス投資というのも、時代が細分化しているなか、FXだの、デイトレードなど威勢のよい話に押されて、マニアだけがひっそりと行っている印象があります。また、会社で周りの人に自分はインデックス投資を行っているなんて公言もできないですしね。秘密結社めいたところで、アニオタとインデックス投資ヲタは似ているなあ。

 そういう自分からすると、大手証券会社が売らんかなで作る3階建ての商品のあざとさは今回のエヴァみたいなんですよね。エヴァがテレ東から日本テレビに映ったことも、野村とか大手証券がパワーに任せて売りつけているような気もしちゃいますし。むしろ、インデックス投資や直販というのは、あざとさよりも、作り手の熱意が伝わってきて、これはEOEかな。というわけで、EOE的な投資に邁進していこうと思う次第でした。

 まあこれだけ長々と書くのはエヴァも投資も好きだからなんですけどね。

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No title

Qを見て売れる為に作ろうと思ったってのは全く同意できないなぁ。
EOEの様な社会現象になっていないというのも典型的な旧劇信者の意見。バルト9の初日公開に行ったけど当時の熱量と同じ物を感じたよ。あのカラーのロゴが映った後の一瞬の静寂、1000人近い観客の緊張が肌に伝わる感覚は旧劇公開時と一緒だった。EOEが最高!と言いたい人はいつまでも初代ガンダムが最高!ヤマトが最高!と言ってる人と変わらないよ。いわゆる思い出補正。老いて自分の感性が衰えただけ。そして次回作はどうするんですか?失望しても見に行かざるを得ない?それがエヴァの呪縛か(笑)

Re: No title

コメントありがとうございます。

 まず、EOEとQの興収をいると、EOEが24億なのにQは40億を超えているから、Qの方がはるかに多くの人がみているわけです。けれでも、アニメクラスタのなかではエヴァのムーブメントは続いていますけど、世間一般に通じるところではEOEほどのものはなかったのではないでしょうか。元記事にも書きましたが、EOEのときは、普段アニメなどはとりあげたことない、新聞、週刊誌などがこぞってとりあげました。日本アカデミー賞の話題賞も受賞しております。新劇はもとより、ヤマト、ガンダムでもそのようなことはなかったと思います。これは、EOEでアニメ人口をより世間に膾炙させたと、考えています。もちろん、宮崎アニメにはかなわないでしょうが。

 私は上映開始してから1週間ほどたって渋谷でみて、劇場は満席でしたが、終了後、エンディングロール中に立ち上がるひとも結構いました(次回予告をみられずもったいない)。そのちょっと前にみた魔法少女まどかマギカは最後までみんなみており、それよりは、テンションが低かった。まあ、こうしたのはいつ、どこで見るかで違いはあるので、個人的な感想ではなんともいえないのですけれども。

 旧劇、新劇いずれにしろ、エヴァにはまってしまった以上、最後までお付き合いします。
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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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