BRICSから脱落するのは…
今世紀に入って著しい発展が見込まれてきた新興国。その代表がをBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)でした。ところが、ブルームバーグによると、BRICsの名付け親の、ジム・オニール元ゴールドマンサックスチーフエコノミストが、低迷する経済を打開しなければ2010年代の終わりまでに脱落する国が出ていると予測しています。
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それは、ブラジルとロシアでした。中国経済は減速したとはいえ7%程度の成長が予想され、インドもモディノミクスの成功で5.5%成長なのに、ブラジルは1%に満たず、ロシアにいたっては、原油安と欧米の経済制裁のダブルパンチで、マイナス1.8%です。この結果、BRICsでも勝ち組、負け組みが明確化しました。
ブラジルとロシアは資源国なので、原油安の影響は大きいですね。また、ブラジルのルセフ大統領やロシアのプーチン大統領の経済政策の評判もあまり聞きません。ロシアはウクライナ問題がなければ、まだよかったのかもしれませんが、かなり苦しい。一方、中国、インドとも内需の拡大が堅調に進んでいるようです。
ちなみに、2カ国が脱落したら、何と呼ぶのか。オニール氏は単に「IC」と呼ぶかもしれないとのこと。ICだったら、ICチップとかでおなじみの言葉ですから、なんだか混同しちゃいそうですね。
今年もアメリカ1強となりそうですが、新興国も発展していかないと世界経済はいびつになってしまう気がします。ブラジルとロシアはあと3年のうちに回復できるのでしょうか。