【投資本56】老後貧乏対決 役に立ったのは

 日経新聞の田村正之さんとオフィスリベルタスの大江英樹さん。個人投資家目線にたった著書も多いお二人がほぼ同時期に老後貧乏に関する著書を出したので読み比べてみました。僕にとって役に立ったのは…



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 田村さんの本は「老後貧乏にならないためのお金の法則」(日本経済出版社)で3月23日発行。大江さんの本は「老後貧乏は避けられる」(文化出版局)で3月6日発行です。タイトルは似ていますが、中身は似て非なるものでした。

 まず、老後はどうなるのかという、根本の戦略の部分では大江本に軍配が上がります。田村本は、この手の本でありがちな、老後に必要な資金は●千万円で、それは貯金では貯まらないので運用しなければならない、というのが根本部分です。しかし、僕はこの手の記述は信用していません。田村本では総務省の家計調査をもとに、「高齢無職世帯の収入は平均21万5000円で、消費は27万2000円で、毎月6万円弱を取り崩すことになる」としています。これって、あくまでも現役時代に高収入の会社員と専業主婦という平均的な家庭のことであり、世の中にこれに該当する人はいったい何人いるのかはなはだ疑問です。家庭の構成員、家計は千差万別なのに、平均でざっくりくくるやり方は果たして妥当でしょうか。少なくともサラリーマンの平均以下で共働きの我が家にはあてはまりません。

 また、田村本では老後資金はインフレを考慮すると3000万円では足りず、賃貸の場合はさらに2800万円必要としています。この2800万円というのは、家賃10万円で65歳から95歳までの30年間計算したもの。えっと、僕は都心の会社まで1時間かからない賃貸マンションですが、家賃は10万円しません。その前は23区内のトミンハイムに住んでいましたが、家賃は7万円でした。中年で子持ちでも、そのくらいの家賃は見つけられます。まして、高齢夫婦だったら、95歳まで家賃10万円というのはちょっと考えにくい。そもそも途中で夫が亡くなって、シングルになる可能性がたかいわけですから、この2800万円という額もあてになりません。

 大江本ではシンプルに現役時代の6~7割でいいとしているから、個々の家庭で計算すればいいので、親切でしょう。また、田村本と違うのは、お金のことだけではなく、孤独を防ぐこと、趣味を持つことなど、精神面までフォローしていることです。確かにカネがあっても孤独で何もやることがない人は、poorの状態であると思います。大江さん自身が還暦を超えているので、経験に即したところが多いのも大きい。

 ここまで批判的に書いた田村本でしたが、「お金の法則」とあるように、資産運用の具体策に関しては詳細に書いてあり、非常に参考になります。日経の記者らしく、イボットソンなどのデータを惜しみなくつかっているのはさすが。年金だけでなく、医療、生命保険、投資などについて、詳細に丁寧に書かれていますし、高額医療費と介護費用の合算の詳述(大まかなことは大江本にもありましたが)僕も知らないことがいくつかありました。

 だから、一番良いのは両方を読み比べることだと思います。なお、文体は田村本は女子大生と先輩の会話形式、大江本は一人称でやさしく語りかけるというもので、個人的には会話形式の本は読みづらく、オヤジギャグは滑っている気もしますが、これは読者の好みなので、この方がいいという人がいるのかもしれません。

老後貧乏にならないためのお金の法則

 内容    ★★★★

 読みやすさ ★★★

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老後貧乏は避けられる

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Author:夢見る父さん
40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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